2008年5月11日日曜日

ゲームになった映画たち

「映画」になった「ゲーム」じゃないです。「ゲーム」になった「映画」の本。
こういう視点は面白い。

古今東西の古くからはATARI、C64の時代からの映画のゲーム化された作品が多数収録されたムック。監督別、俳優別、その他というまとめ方。

それにしてもよくこれだけまとめたもんだ。知らないのもたくさん載ってる。
しかもスタローン、バーホーベン、ジャッキーチェン以下多数のインタビューもあり、結構なボリュームでゲームに対する意見が読めるのは素晴らしい。

昔はハードウェアスペックのこともあっていかにエッセンスを抽出するかがキモだった。それを見誤るとトンデモなゲームになっちゃう。まあそもそも端からやる気の無いものもあったりするわけだけれども。
最近になると据え置き機などはもうどこまで再現できるかの勝負。動画を見るとまさに映画のワンシーンと見間違うモノすら多い。

それはそれで家で劇中に入り込んだような体験が出来て素晴らしいけど、大体どれも同じ3Dアクションになってしまってるのが寂しいかな。

ムックを読んでみると邦画がとても少ない。邦画は今元気があるし、ゲームに出来そうなタイトルが無いわけではなさそうだけど、やはり邦画をゲームにしても双方にメリットがあるとはいまいち想像できない。

ただ、その替わり日本は漫画やアニメのゲーム化がとても多い。こちらこそムリヤリとでも思えるのがいくらでもある。

なんでだろと考える。ゲームってやっぱり対象年齢は基本的に低い。高いといっても二十歳くらいまで。もちろん自分も含めてそれ以上の年齢のユーザーはたくさんいるけどあえて30代ターゲット、40代、50代ターゲットなんてゲームタイトルは脳トレもの以外は思いつかない。

で、若い人達向けの邦画ってアニメ以外あんまり無い。あっても青春物でとてもゲームには出来ないような。カルト寄りなホラー物とかなら題材にして面白そうなのがあるけどね。絶対企画通らなさそうだけどね。(笑)



文中にある深作監督の最後の仕事に関するコラムは同意見。
でも、身内としては映画監督の最後の仕事がゲームのムービーじゃカッコつかない、ってとこなんでしょうね。
メイキングDVDを見ればあの熱い現場は紛れもなく映画制作なんだけど。

著者さんのブログ
http://www.pub-cruise.co.jp/blog/2008/04/bmid_2008042604163500002.html

http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=6964

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